大奈MIX

2市2町を歩いて巡る新たな"旅"

「大奈mixことのは旅」とは、大阪府の柏原市、奈良県の三郷町、王寺町、香芝市を結んだ、地域の新たな魅力を味わえるウォーキングルートの取り組みです。歴史ロマンの感じられる場所で、未だ探り尽くされていないダイナミックかつピュアな発見・体験を求めて、2市2町を歩いてめぐる旅にでかけましょう。

大奈MIX(日本遺産葛城修験・亀の瀬)推進協議会事務局

❖お問い合わせ先
大阪府柏原市安堂町1番55号
柏原市役所にぎわい観光課

【電話】072-972-1501

ルートの楽しみ方

（主な観光テーマ）

有名な「万葉集」に詠われた風景のほか、
ルート周辺には多様な魅力を持った場所があります。
ここでは、ルートを楽しむための主なテーマに沿って、地域の魅力を紹介します。

万葉の人々が愛でた風景

万葉集に多く詠まれた「龍田・龍田山（竜田古道）」、「三室山（神奈備）」、「二上山」。
エリア内には万葉集の歌を記した歌碑が立地しています。
また、明神山からは、万葉集に詠まれた風景を一望することができます。
万葉の人々が愛でた風景にふれる「ことのは旅」をお楽しみください。

神獣にちなんだ景勝地

大きな「亀石」が鎮座する亀の瀬の渓谷、鶴が屯（たむろ）するようなどんづる峯、
寅に縁のある信貴山の開運橋、聖徳太子の愛犬・雪丸の地に位置する明神山。
4つの神獣にちなんだ景勝地から、歴史ある自然景観を眺めてパワーをもらう「ことのは旅」をお楽しみください。

亀の瀬渓谷 : 柏原市

開運橋 : 三郷町

どんづる峯 : 香芝市

明神山 : 王寺町

和の精神にたちかえる

太子道や聖徳太子ゆかりの地を巡り、和の精神にたちかえる「ことのは旅」をお楽しみください。

｜太子道

聖徳太子が通ったとされ、その通称がつけられた道です。一般に法隆寺から明日香村にいたる聖徳太子の「都づくりの道（小墾(おはり)田宮(だのみや)ルート）筋違道」と、斑鳩宮で死去した太子の遺体を叡福寺（大阪府太子町）の御廟まで運んだ「太子葬送の道（磯長(しなが)ルート）」を指します。これらのうち、「太子葬送の道」が香芝市と王寺町を通っています。

｜尼寺廃寺

平成8年に全国最大の心礎と舎利荘厳具が見つかり、「聖徳太子建立の葛城尼寺か？」として注目を集めました。古代における葛城地域の様相を考える上で重要な寺院として位置づけられています。

香芝市HP

｜達磨寺

聖徳太子が、達磨大師の化身であった飢人を助け、墓をつくったという伝説に基づくお寺です。達磨大師の墓とされる円墳が今も残っています。堂内には本尊として、聖徳太子像と達磨大師像が安置されています。

王寺町観光協会HP

｜信貴山

聖徳太子は、物部守屋を討伐するため河内稲村城へ向かう途中、信貴山に至りました。戦勝の祈願をするや、天空遥かに毘沙門天王が現れ、必勝の秘法を授かったといわれます。現在の信貴山には土木遺産として価値の高い開運橋がかかっており、国の登録有形文化財にも指定されています。

修験道の聖地で満願成就

修験道の聖地で満願成就。時空をこえる「ことのは旅」をお楽しみください。
葛城二十八宿は、修験道の開祖といわれる役小角が法華経八巻二十八品を埋納したとされる経塚であり、
現在も修験道の行場となっています。友が島（和歌山県和歌山市）の序品窟に始まり、
紀泉山脈を東進し紀伊見峠を折れ曲がり今度は金剛山系を北進します。
26番二上山（香芝市・葛城市）、27番香芝市逢坂を経て28番亀の瀬（明神山の説もあり）で終わる、
二十八里（約112km）の行程です。
大和川の中にある「亀岩」は、亀の瀬の経塚とされ、
室町時代には、亀岩に文字が刻まれ、宝筐印塔が並んで建っていたという記録もあります。
しかし、江戸時代の記録では、文字も宝筐印塔もみることはできません。
現在では、大和川右岸にある「龍王社」が二十八品とされています。
また、明神山山頂にある水神社とする説もあります。

これらは、令和2年度『「葛城修験」- 里人とともに守り伝える修験道はじまりの地』として、文化庁より「日本遺産」に認定されました。